外観: フロントがとてもキレイな状態です(私見、画像参照)。一方で天板、側板、背面には一部に錆サビがあります(画像参照)。
背面のSP端子周辺にも錆が有りますが、SPコードの結線に現状、支障を来すものではありません。(チェック済み)
正常に結線出来て、音も出せます。端子自体が腐食している様な気配は見られません。(私見)
サビの面積はそれほどでもないので、クレ556などの金属さび落としや、凝る場合には再塗装なども出来るかと。
それに比べて、
とにかく、このAX70はフロントがとてもキレイな状態で、当時のこのシリーズ(後述)のSONY流センスの良さを味わえる
コンディションを保ってくれていることと、意外に(失敬)出てくる音も、しっかりとした優秀性を感じる機体なので、
手元に置いておきたくなって、身近に仕舞っておいた物でございます。
機能: 通常のプリメインアンプの機能を持った、デザインとしてはシンプルに振った機種です。
先ず感じるのはボリュームの感触の良さです。接触不良(通称ガリ)ノイズは今のところ、発生していません。
その他の調節ボリュームも同様に接触不良は感じられません。又、それらのボリュームタッチ、たしかなクリック感のある
調節ノブ、なめらかなタッチ。。いずれもしっかりした感触で、古さを感じさせません(私見)。
これには個人差があると思いますが、調節操作において不安感を感じる感触は無い、と思えます。
この機種はランプ部分が少なくてインプットセレクタに項目の文字がグリーンに発光する程度のものですが、
ポジション全て光っとおし、ランプ切れ箇所は現状無いように思えます。(光るのココだけなんだよね)
試聴: 意外に気に入った音を出してくれるので、好みのシンプルデザイン(見た目コンディションの高保持状態が良)を含んで
総合的に当方のお気に入りでしたが、
一言で言えば中堅機としての一定ライン以上の音質を保っているハイファイ音と表現出来ます。
これ以下のエントリー機との差は結構デカいと思いますが、それは同タイミングで発売されていた系列での話で、
翌年に発売された機種に価格ダウンで普及を狙い、やたらに金のかかるパルス電源をやめ、通常電源にしてコストダウンした
カレント型エントリーモデルのハイCP機も発売されてたので(¥55000のAX500など)、すでに発売製品全てが過去の物になってる今、
一概には当てはまりません、ハイ。
美音、特にクリアに聞こえる中域を中心に低域、高域がなだらかにカーブしている、と言う感じの破綻の無いハイファイ音と申しましょうか。
低域の図太さとか高域の強調感などが無いのでライトタッチでなあるものの、高低しっかり出ていて聴きごたえはあるので、
平均してどのジャンルでもそれなりにキレイ音に聴かせます。尖(トン)がった個性が大好きな人には不向きです。
突出した個性は無いですが、澄んだクリア音は捨てがたい魅力もあるのでした。
これを聴くと、パルスロック電源、イイ感じに思える。そのメリットを素直に享受できる感じですね。
なお、試聴はCDを主に、PHONO-MMを簡易チェックして、出音を確認しております。
(上記はすべて個人的、私見による感想で、又極く短時間による一過性のチェックによるものであり、今後状態は変化することも十分
考えられますので、上記内容は一切保証出来ませんことを、何とぞご了承くださいませ。)
===画期的な技術によって、アンプの諸問題の一気解決を計った、言うたらマジ、ブレイクスルー製品。
「オーディオ・カレント・トランスファー」で一点突破じゃああ!。。。どっとこむ!========
A current drive amplifier system that has electrically separated the four amplifier sections for total elimination of mutual interference. Designed to offer optimum performance.
本体に印字されたこのロゴに、製品の能力、性能が表されております。
グーグル先生に依りますと、
「 4つのアンプ部を電気的に分離し、相互干渉を徹底的に排除したカレントドライブアンプシステム。
最適なパフォーマンスを提供するように設計されています。」
ということでねえ。まさにこのアンプのトピックはここ、です。
このモデルの前身にあたるTA-AX7、8(他AX6など)でSONYが開発披露したカレント・トランスファ方式。
従来の電圧増幅を、本体内で電流増幅に変換、具体的にはカレント変換アンプを用いて定電流型の信号に置き換え、
パワー段初段のリニアゲインコントローラにおいて電圧に戻す様にすることで、パワーアンプから見たプリアンプは絶縁された状態になり、
LR左右ch、プリ、パワーと4つのセクション全てを電気的に切り離すことで、懸案だった相互干渉、信号系の線材やスイッチ端子のインピー
ダンス、アースや逆起電力などのネガティブ要素までをも影響を受けない、
セパレートアンプに匹敵するメリットをプリメインアンプに持たせることに成功した方式である、ということなのでした。
確かにパワーアンプから見たプリアンプはこの方式だと無限大のインピーダンスを持つことと等価になり電圧増幅で問題になっていた
問題は理論上は影響を受けないことにはなる。 確かにこの点は、実際に出てくる音にもかなり反映されていて、とにかく雑味の薄い
澄んだ感じのスッキリしたクリアさ(ビールのCMではありません)はこれがけっこう、効いている印象はあります。
もともと、パワーTR自体が電流増幅に適した半導体であるので、これに着目した回路技術はソニーのみならず
例えばビクターのGMサーキットや、テクニクスのVGCAなどにも応用されているし、最近ではマランツの電流伝送にしても然り、
このオーディオ・カレント・トランスファも電流伝送を本体内で行っている、言わば魁さきがけ、という感じなのでありました。
しかしながらAX8や7、6は技術は画期的であったのだが音質の点で評判はイマイチでした。
当時の専門誌でも、評論家さんからレンジが狭い、BGM向きなど消極的意見が多く、
巷でもその技術内容が難しすぎて、当時の当方も何処が具体的に良いのかさっぱりわかりませんでした。しかも
当時はヤマハなどからGT-2000という12万で巨大なCP抜群のレコードプレーヤが発売されるなど
時代は重厚長大路線で本格派志向の風潮が確かにありまして、そういう中でSONYの、高性能を薄型に出来る、ことが高い技術力
、実力の証し、と言いたいほど発売するのがセパレートも含めて全て薄型、という、何か逆張りの路線。
パルス電源は性能や効果はすばらしい技術でしたが、次代を先走り過ぎた感がありました。
1980年発売のAX8や7では未だ作りこみが足らなかったのかも知れません。
新しい物を詰め込み過ぎて食あたり起こした、みたいな。
控えめながらクリアで濁りの無いキレイな音なので、素質はあったと思いますが。。そして、
その反省を基にして、作り直されたのが単品コンポ本機AX70であったのでした。
ヒアリングを繰り返しての徹底したカット&トライによって、低域も存在感ある音調に整え、部品や構成をグレードアップ。
なおリアルなハイファイ音を出せる実質トップエンド機(AX8は打ち止め)をAX70として発売。
前作AX7程度の価格でカレントトランスファを再提案したのが、このAX70です。
当方がこのアンプを気に入ってたのは、見た目のデザインの良さだけではなく、
AX8や7で不評だったスライド音量ボリュームをオーソドックスな高級型に変えたこと(粘度の有るタッチに高級感あり)、
見えない所に実は金をかけている→筐体を高価なカッパータイト!(銅メッキ)処理した点が改良ポイントで、
大型コンデンサー、ハイスピード整流ダイオード、
自作派定番シャントレギュレーターで定電流化、高速TR、Hi-ftTRのレガートリニアのパワー段など長所は踏襲、
出音も技術効果を感じられるものに変身しました。
特にこのモデルで魅力に思うのは、搭載された技術がどれをとっても他に無きハンパなく高度で先進的だったことです。
オーディオ・カレント・トランスファー&パルスロック電源のさきがけ技術を
高級仕様で仕立て直した本機。なので、
肝心の音質に先進技術の現れを感じられることが一番の注目点です。
その先進技術とは、このクラスで生きてこそのSONYオンリーワン技術であったから。
現状は正常に動いてくれているので、歴史的トピックの多い異色作、としての音を確かめられてはいかがでしょうか。
意外に合うかも、ですよ。
付記
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実使用時の特性を重視したオーディオ・カレント・トランスファ方式搭載のプリメインアンプ。
プリアンプ部とパワーアンプ部、左右チャンネル間を電気的に独立させるオーディオ・カレント・トランスファ方式を採用しています。これにより、実使用時のダイナミックレンジやセパレーション特性を向上しています。
パワーアンプ部にはHi-ftトランジスタを極小カットオフ領域で働かせるレガートリニア方式を採用しています。これにより、スルーレイトやライズタイムが向上し、さらにスイッチング歪やクロスオーバー歪を低減しています。
ボリュームコントローラーにはリニアゲインコントローラーを採用しています。これにより実使用音量レベルでの音響特性が改善しています。
プリ部用電源とパワー部用電源の相互干渉を抑える定電流シャントレギュレーターをプリ部用電源に採用しています。
大容量コンデンサーなどの高品質部品を投入し、さらなる高音質化を図っています。
シャーシはカッパータイト(銅メッキ処理)ケースを採用しており、構成部品から磁性材を極力排除しています。
MM/MC(40Ω、3Ω)のカートリッジロードセレクターを搭載しています。
Rec outセレクターを搭載しています。
極性表示付の無酸素銅電源コードを採用しています。
Direct/on切替え可能なトーンコントロールを搭載しています。
サブソニックフィルターを搭載しています。
フォノ端子には金メッキ処理が施されています
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注意事項:
<!!但し、上記の一切は私見であり、短時間の簡易チェックのみですので、変化する可能性もあるので、上記を含めた
一切の性能、動作、コンディションなどの保証は出来ません。(他の大多数の出品者様の Б/У 出品物と同様です。>
又、稀に落札品のボディカバーを取り内部をいじった上、不良品とクレームをつけてくる事案があるそうですが、当方は
筐体の内部は一切手をつけておらず中も見てはいないので(自分の出品物は全て同じく)把握していません。
当方は素人ですので内部構造など詳細はわかりかねますし、自分で筐体を開けたりは一切致しておりませんので(そもそも
取説等にも「お客様への注意、購入後の危険行為として禁止」とされている場合がほとんどと思います)
本体内部未確認、又当該出品物の全ての機能はチェックしていません。従いまして本体内部の状態についても
一切保証出来かねます。
こちらの機種は、現状可動品になりますが НЕИСПРАВНЫЙ ТОВАР 扱いですので、ノークレームノーリターンでお願い致します。
これら上記の事を全てご了承頂いた方のみ、ご入札をお願い致します。
※又、輸送事故によるトラブル等に関しましては、当方は関与出来ませんので輸送業者様と直接ご相談をお願い致します。
ご希望により、一定の保証もつけられます。ご相談ください。
当方は輸送事故防止の観点より、出品物には全て<全方位ガード梱包>を基本に梱包させて頂いて
おります。その関係で、梱包体積が一回り大きくなる場合がございますが、何分にも不測の事態回避の一環として
ご理解、ご協力賜ります様、よろしくお願い申し上げます。
※昨今の輸送資材の高騰等により大量に使用する当館のガード梱包もかなりのコストアップを強いられており、
今まで他の面での節約で乗り切ろうと努力して参りましたがそれも限界で、
このままでは当館の基準に叶う送り出しが不可能な状態に追い込まれております。
この様な事情によりまして、誠に心苦しい限りでございますが、
運送会社の請求する配達料と別に、純粋に梱包資材の仕入れ値上げ分の一部を
<本体の形状、大きさ大小により¥500~¥1000の範囲内で>ご負担頂くことになりました。
<コチラの製品は¥500になります>
ご落札者さまへおかれましては、何とぞ、諸事情お汲み取りの上、心よりよろしくお願い申し上げます。※
発送は、佐川急便、ヤマト運輸、ゆうパック等を予定しておりますが、
誠に勝手ながら、当方都合にて、選ばせて頂き、落札者さまには、その都度、仔細をご連絡させていただきます。
但し、受取日時などのご都合に関しましては、落札者さまのリクエストがございましたら事前にご相談ください。
お手渡し、などの取引形態は、こちらのお品に関しましては、基本的に承っておりません、どうぞご了承ください。
※→現在全国的に、交通事情、また各運送会社の輸送状況が変動しています。
通常よりお時間を頂く事も予想されます。詳細は、取引ナビで随時、ご連絡させていただきます。
※今回、出品期限の短期化、当方事情により
入札不調の際、誠に恐縮ではございますが、当館の判断にてやむを得ず出品を取り下げさせて頂き再出品する場合が
ございますので、ご承知おきくださいませ。
※追記でお伝えする事が、まま、ありますので、恐縮ですが最後に追記が入っていないか、その都度ご確認をよろしくお願い
致します。
不明点はご質問ください。