▼サックスのミュートがほとんど存在しない理由

わかりやすく言うとトランペットなどの金管楽器はマウスピースで振動させた音が管体を伝ってベルから出るという仕組みで根本的な流れとしてはサックスとそう変わりはありません。
ですが、マウスピースのみで音を出すとわかるとおりサックスなどのリード楽器はマウスピースだけでもかなりの音量が出る楽器です。
また金管楽器は基本的には音孔というものがありませんが、サックスなどの木管楽器は運指も多く音孔(トーンホール)が空いています。
ですので、金管楽器のようにベルに詰め物をする原始的な方法では効果的に弱音することができないとされていました。

▼エアスルー・ミュートとは

サックスなどの管楽器は、吹き込む息の量を減らすことで、音量を小さくすることが可能です。しかし、こうした減音奏法は思いきり吹けないストレスを伴い、コントロールも難しくなります。
タオルを押し込むなどしてベルを完全にふさいでしまうと低音域が鳴らなくなり、音程も悪くなりますが、エアスルー・ミュートは吸音材をベルの外に取り付け、さらに適度に空気を逃すことで、

低音域のより正確な発音・音程と減音効果を両立しました(装着パターンによります)。

▼ラインナップ

ATM-AS…アルトサックス用

ATM-TS-3DP…テナーサックス用

▼使用方法

サックスのベルに軽く押し込むようにして装着します。

ベルの底に溜まった水分を取り除くときは、必ず本製品を外してから行って下さい。

付属の薄型スポンジで効果を調整することができます。

・減音効果を上げたいとき（最低音は出にくくなります）
あらかじめセットされているスポンジの内側に、付属の薄型スポンジを追加します。

・最低音を出しやすくしたいとき（減音効果は下がります）
あらかじめセットされているスポンジを外し、薄型スポンジに交換します。
 

▼4パターンの減音効果が選べる
吸音材の装着方法によって、4パターンの減音効果が選べます。

(減音効果が低いものから順に)

1.丸形吸音材(カップ底面の丸形スポンジ)+薄型吸音材(スポンジ)

2.丸形吸音材(カップ底面の丸形スポンジ)+厚型吸音材(スポンジ)

3.丸形吸音材(カップ底面の丸形スポンジ)+厚型吸音材(スポンジ)+薄型吸音材(スポンジ)　※ただし最低音が出なくなります。

4.ハードタイプ吸音材枚(白いスポンジ)2枚　※ただし最低音が出なくなります。

▼エアスルーシリーズの併用

エアスルーシリーズのリード/パッチ/バッグとお好みの組み合わせでご使用が可能です。ただし、エアスルー・パッチとエアスルー・リードの併用はできません。

■品番：ATM-AS
■アルトサックス用
■高さ：70mm

■直径：72mm

■重さ：49g
■付属品：丸型吸音材、薄型吸音材、厚型吸音材、ハードタイプ吸音材×2

■注意事項：本製品は音を消す装置ではありません。また、効果には個人差があります。
※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。特殊ベルサイズの楽器にはフィットしない可能性があります。